アットカフェ 世界で輝くヒトを特集
   
 
 
 
 
 
  Q. 13年前、パリに初めて来られた時、どんな印象を持ちましたか?

町並みにルールがあって、ハーモニーのある街の美というものを感じました。
こんな美しい街が世の中に存在するんだなあと感激して。今もパリの街を散歩するのは大好きです。

 

  Q. パリのどんな所が好きですか?

自分の責任をきちんと負う事が出来るなら、やりたいことを人の目を気にせずに目いっぱいできるところですね。
そして、やってはいけないというタブーの範囲が狭いところも。
人種、文化、宗教の坩堝だからおこりうる、混合されたあたらしい創造物にいつも出会える喜びがあります。
 

  Q. パリで一番好きな時間の過ごし方は?

バリバリ働いている時が好きです。都会で楽しいのは刺激のある時間、物事が動いていく時間。そしてそのストレスとストレスの間にある、キャフェ(Cafe)でのつかの間の休憩。それらのコントラストが好きです。
 

  Q. パリでした一番の努力、大変だったことは?

もちろん、最初に大変だったのは語学の問題でした。
ある程度しゃべれたので、自分の言いたいことは分かってもらえたけど、そのあと返ってきた答えが聞き取れなくて困りました。

それから、「頼りになるのは自分だけ」という考えを自分の中に根付かせる努力というのもありました。
私はそう考え始めるのが遅れて、時間を少し無駄にしてしまったと思っています。

外国に独りで住むときは、このスローガンを忘れないようにしましょう。 。
 

  Q. 日本を離れて見えてきた、日本のイイところとはどういう点でしょうか?

日本の人は本当に働き者だと思うので感心します。
手抜きをしないで仕事するところが素晴らしいと思います。

仕事への姿勢を考えるとき、フランスに居ると、教師という職業の大切さを痛感します。
仕事に対する取り組み方、仕事はどれだけ大切かということをまず教師が分かっていないと世代交代ごとに仕事がだらしなくなり、生産能力が減退していくように思います。

 

  新田美保さん

フランス パリ在住 ピアニスト

演奏家、大学講師として活躍されています。
ピアノとパリの街を愛する美保さんのパリでの生活について
インタビューさせていただきました。

著書:パリを弾く 草風館
http://www.sofukan.co.jp/books/132.html  ←詳細

モナコにて
モナコ王子(グレース・ケリーの息子さん! だそうです。)と其の仲間たち モナコにて

コンサート演奏中の美保さん
ニースのコンサートで演奏する美保さん

 
 
Q. 語学の上達方法について、一言お願いいたします。


月並みですが、語学は「上達したい」と思う気持ちが強いか弱いかで上達の速さが決まると思います。

こちらに居て、すぐに気づく点、それはボーイフレンド、友人がたくさんいる人は、語学の上達が速いということです。
これは初めの段階で言えることだと思います。

次の段階は、何を言いたいのか、これがよりはっきりとしている人が語学の上達する人だと思います。
もちろん、喋る時間の量もポイントではありますが、ただ喋っているだけではなく、伝えたい内容をしっかりと持って、分かって欲しいという気持ちから出てくる言葉が語学を上達させるのだと思います。そういう言葉には深い思い入れがありますから。

そういう気持ちが無いのか、結婚していたり、ボーイフレンドがいても、初歩的な意思の疎通が出来るようになったら、それ以上は上達しなくなってしまう人ってパリには結構居ます。

それから、更に次の段階に入っていく人というのは、自分の言いたい事が日常会話を超える人

どれだけ話したい内容が高度になっていくか、それはその人の知性や生活環境にもよりますが、その要求が高くなればなるほど、語学も進歩するし、進歩するから上等な会話が出来る質の高い人間とコミュニケーションがとれるようになる、という法則が出来てくると思います。

自分自身をしっかりと持って、それを表現しつつ、そして、自分を磨いていくことが、自然と語学の上達にもつながるのではないでしょうか。
   
 

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